アラビア語で''ひとつづつ''の意


by angelyummy1
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閉ざされた場所


 前回の旅行明け 風邪をひき 久々に39度近くの熱を出してしまった

      平熱が35,2 3しかない私としては それはかなりの高熱で
    トイレにも起き上がるのが苦痛なほどだった
  これほどにも一人暮らしの熱が 孤独を感じるなんて
ただでさえすぐ会える友達もいないのに・・・と枕元で思ったほどだ (T-T)

                    その次の週
                気を改めて 休みあけの活動へ行った
                      学校が始まっている子供たちへ会いに

しかし・・・

       いつも教えている活動先へ行くと なんと25名ほど新しい子どもが来ていた
                 なんの話もなく いきなり増えていた子供達
                      なぜ? そして 先生は誰?
         と 思っていると 傍から男の人の声

    Mhanmad 「Yummy 久しぶり!」
        私    「 お久しぶりです・・・?」
                     それは 4月にあった体操の全国大会で
                     関係者として来ていた Mhanmadと言う人だった
                     実際彼が何モノかは 良くわからない
    Mhanmad 「さぁ がんばろうか??!」
       私    「???」
    Mhanmad 「今日から一緒に教えるんでしょ?」
       私    「??? 聞いてないけど 誰が誰に?」
    Mhanmad 「私たちが この子たちを一緒に教えるんだよ」
       私    「・・・はぃ?」
    Mhanmad 「さぁ やろう!」
       私    「ちょっと待って!私には自分の担当の子がいるし
             今日は熱があって具合が悪いから その子供たちに会いに来ただけ!
             いったいどうなってるの?!」
   Mhanmad 「聞いてないのか?!」
       私    「誰から?何を?」
    Mhanmad 「だから 今日からこの子供達は 私たちが担当し
             今まで君が担当していたBigGirlsは辞めさせるってことさ。」
       私    「はぃ?????????????????」

                              こうして別れは突然やってきた・・・

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                     私の教え子は 確かに体がでかい
                 そして 決してお世辞でも軟らかいとは程遠いし
                    出来だって 確かに悪い方かもしれない
                    性格だって そんなに良くない子もいるし
                  練習にだって 無断欠席なんて当たり前だし
                      遅刻は毎日誰かが必ずしてくる

                    それでも みんな来れば 一生懸命やろうとするし
               言葉の通じない私から 必死に言葉を捕らえようとしてくれていた
            11歳の子が半年かけ やっと日本の小学低学年ほどではあるが
        真っすぐ走れるようになり スキップらしいものが出来るようになり
  やっとマイナスから 這い上がってきて 日本からの貢物のレオタードを渡したところだった

                                 それを・・・?
                      やっと見えてきた可能性を もぎ取るのか?
                           それも 大人の勝手な理由で

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彼の指導をしばし見ていた
なんだか途方もない感じで でもいずれは私も関わることになると感じながら・・・

その日の練習後 体操協会の上層部2人がやってきて 私に唐突に言う
     「お前の担当している子供はもう無意味な存在だ
                 次回からは そっちを辞め 新しい子供たちを見てもらう」
   大体予想はしていた
しかし 当てたくない予想を もちろん自ら口にするつもりなどなかったので
                         彼女の言葉を待って それからこう答えた
「私の担当は私が責任を持ち見ます。辞めさせるつもりはありません。
 新しい子供が必要だというのであれば 他の時間を設定してくれませんか?
                                私は2つのクラスを見ます。」と
    しかし 彼女たちは許してくれず
                  「だめだ それはできない。今すぐ辞めさせる」と答えた

                     言葉が平行線のまま 次の週が来た
                私は勿論 担当の子供たちを捨てる気持ちは0だった
         しかし その日の練習中 体操協会の2人が来
      新たにもう一人違う体育館で教えている女性も加わり
  さらに教育省のPresidentも来て 練習そっちの気で私の説得に入った

「すいません!ちょっと待ってください!!今は練習中です。
                 話があるなら 終わってからにしてもらえませんか?」
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その言葉がまた この国の上層部の男性陣の鼻に付くらしく
              ものすごい嫌な顔をし無言で許可をしてくれた(と 勝手に取った)

       彼らの言い分はこうだ。
‘’女の子はある一定の年齢が来たら家事を手伝ったりすることで
       習い事をやめなければならない。お前の教え子は皆(11歳で)
           そろそろその年齢に近づいているし何より体がでかい。
       成長した子供に 体操を教えるのは難しいし そしてまた不可能に近い。
悪いことは言わないから 時間の無駄はやめ 新しい小さい子(3~8歳)をだまって教えろ’’

  「時間の無駄??じゃぁなんで最初から その年齢の子を担当するよう命じたのですか?」
           という意見に「方針が変わった」としか説明がされなかった

      そして ついには その練習後私の反対を押し切り 子供たちの親へ
              「今日限りでおしまいです」と告げられた。。。

    この国は男が権力を握る
    それに対し どんなにすごい人でも
    なかなか女性で上層部に立てる機会が少ないのは言うまでもない
    しかし 専門分野は専門家しか分からないように
    女子体操競技の種目は女子体操経験者にしか分からず 
    そしてその経験を持った古い人間はエレベーターのごとく
    上へ上へ上がれるチャンスがあるのがこの競技の特徴だ 

    たとえば 男子しかない種目に「吊り輪・鉄棒・平行棒・あん馬」
    女子には「段違い平行棒・平均台」と 情報等を共有できないものがある
    そのため 女子は女子の社会の中で階級分けされることができるのだ

    他の競技では なかなか見られない事実だが それが今このように
    私に悪く降りかかっていることについて どれだけ悩み嘆いたことだろう

    彼女(この体育館のMgr)は言う
      ’’今までやっていた他の体育館での指導も辞めてもらう
            そして今この新しい子供たちに次から教えてもらう
                   お前の為にもそうしているんだよ 分かるか?’’

              大体彼女はエアロビクスのインストラクターであり
       体操は先生の指導どころか 自分でやったことがない
そんな彼女が今こうして上にあがっているのは その立つ口にしかけがあるのだと思う

         しかし一度そのポジションから離れると
      坂道を転げ降ちるようにタイトルも無くなるのだろう
          それが怖くて「私がMgrよ!」と主張するように
    自分勝手に子供や体育館の運営を操作している現状がある

                 そして子供の親も私に耳打ちしてきた内容が同じものだった
             みんな分かっているんだ 最初から方針などというものがないことを。。。

       こうして唯一見つけた自分の場所が閉ざされた
これからは 新しい子供たちとの戦い そして体操協会との戦いでもある

              私はこれからどのように関わって行けばいいのだろうと
              ひとり空っぽの頭をゆすりながら 毎日考えるのだった

                     みんな 私に力がなくてごめんね。。。
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by angelyummy1 | 2010-10-12 18:00 | 活動